部員不足に悩む学校の救済措置が連合チームでの大会出場だ。12年5月に日本高野連は部員が8人以下の2校以上の高校が組んだ連合チームの大会参加を認めた。それ以前は統廃合する学校に限っていたが、少子化による生徒減少、野球人口減少などから踏み切った。春、夏、秋と各大会の抽せんまでに申請すれば連合として出場できる。

昨夏の大会では3730のチームが参加。そのうち連合チームは86だった。大阪大会では全国最多タイの5校連合(茨田・淀川清流・東淀工・扇町総合・南)も出場した。参加チーム数は02、03年の史上最多4163から16年連続で減少を続けている。日本高野連が発表した(19年5月末時点)全国の部員数は14万3867人と01年以来18年ぶりに15万人を下回った。また1年生は4万8036人と85年以来34年ぶりの4万人台となった。

日本高野連の小倉好正事務局長(61)は「一生懸命野球をやっている生徒に、試合をする機会を与えるというのは、いい方向」と連合チーム制度を前向きにとらえた。一方で子どもたちへの普及や故障予防などを各都道府県連盟と協力し、今後も力を注いでいく。